Michael 035 (メッセージウォール | 投稿記録) 編集の要約なし タグ: ソースの編集 |
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− | '''ユークトバニア連邦共和国'''(英:Union of Yuktobanian Republics / 露:Союз Юктобанийских Республик)はベルーサ大陸の北東部に位置する世界最大の領土を持つ連邦制の国家。首都はシーニグラード。 |
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共和制|首都=シーニグラード|軍隊=ユークトバニア軍|caption1=|国家元首=サマノフ(1990年代) |
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+ | セリョージャ・V・ニカノール(2000年代~2010年代)|一般的情報=|事実上の長=|公用語=ユークトバニア語|image1=Kabel26}}'''ユークトバニア連邦共和国'''(英:Union of Yuktobanian Republics / 露:Союз Юктобанийских Республик)はベルーサ大陸の北東部に位置する世界最大の領土を持つ連邦制の国家。首都はシーニグラード。<ref name=":0" /> |
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建国時期は不明だが、大昔の地図によると現在のユークトバニア北西部にユークと描かれていることが確認できる。 |
建国時期は不明だが、大昔の地図によると現在のユークトバニア北西部にユークと描かれていることが確認できる。 |
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+ | ==='''冷戦前'''=== |
1970年代には少なくともエストバキア連邦との関係を構築し、武器の輸出を開始。ベルカと並んで主要な武器供給国となった。 |
1970年代には少なくともエストバキア連邦との関係を構築し、武器の輸出を開始。ベルカと並んで主要な武器供給国となった。 |
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+ | ==='''オーシアとの冷戦と南部国境地帯の紛争'''=== |
1980年代からオーシア連邦との間でイデオロギー対立による冷戦状態となる。この二つの超大国は長年の間、常に互いを「仮想敵国」と想定し、世界規模の勢力拡大と軍備拡張を競い合った。その象徴的な存在として核兵器開発競争が挙げられ、大陸間弾道弾やSDI等にまで発展した。そして同時期にオーシアが提唱したSDI等の核戦略計画に対抗するため、レオノフ提督が掲げた"アーセナルシップ構想"に基づき、シンファクシ級潜水空母の建造に着手する。 |
1980年代からオーシア連邦との間でイデオロギー対立による冷戦状態となる。この二つの超大国は長年の間、常に互いを「仮想敵国」と想定し、世界規模の勢力拡大と軍備拡張を競い合った。その象徴的な存在として核兵器開発競争が挙げられ、大陸間弾道弾やSDI等にまで発展した。そして同時期にオーシアが提唱したSDI等の核戦略計画に対抗するため、レオノフ提督が掲げた"アーセナルシップ構想"に基づき、シンファクシ級潜水空母の建造に着手する。 |
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1991年9月2日のユークトバニア中央党最高大会でサマノフ首相はシンファクシ級潜水空母の完成発表のほか、オーシアによる五大湖資源公社の採算割れ隠蔽工作が発覚したことについて、ベルカ連邦の無策とオーシアの膨張・策謀主義がもたらしたものだと痛烈に批判し、このままでは周辺諸国と両国国民が害悪を被ると発言。そしてユークトバニアによる指導性を発揮することが必要と述べた。 |
1991年9月2日のユークトバニア中央党最高大会でサマノフ首相はシンファクシ級潜水空母の完成発表のほか、オーシアによる五大湖資源公社の採算割れ隠蔽工作が発覚したことについて、ベルカ連邦の無策とオーシアの膨張・策謀主義がもたらしたものだと痛烈に批判し、このままでは周辺諸国と両国国民が害悪を被ると発言。そしてユークトバニアによる指導性を発揮することが必要と述べた。 |
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+ | ==='''ベルカ戦争'''=== |
1995年3月25日、ベルカ軍はオーシア連邦、ウスティオ共和国、サピン王国などの周辺国へ侵攻を開始し、ベルカ戦争が勃発。開戦当初は各国の準備不足によりベルカの侵攻を許していたが、同年4月に連合軍を結成し、ユークトバニアもこれに参加した。 |
1995年3月25日、ベルカ軍はオーシア連邦、ウスティオ共和国、サピン王国などの周辺国へ侵攻を開始し、ベルカ戦争が勃発。開戦当初は各国の準備不足によりベルカの侵攻を許していたが、同年4月に連合軍を結成し、ユークトバニアもこれに参加した。 |
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ベルカ戦争終結後の同年12月25日、ルーメンへの空爆から始まった「国境無き世界」のクーデターにおいては、ユークトバニア空軍所属のビクター・メトレフの手引きにより多数の空軍関係者がクーデターに参加。クーデター鎮圧後、ユークトバニアを含む連合軍当局によって逮捕された。一部の者はクーデター軍の情報提供を条件に司法取引によって服役を免れた者がいる他、証言者安全保護法によって保護されている者もいる。 |
ベルカ戦争終結後の同年12月25日、ルーメンへの空爆から始まった「国境無き世界」のクーデターにおいては、ユークトバニア空軍所属のビクター・メトレフの手引きにより多数の空軍関係者がクーデターに参加。クーデター鎮圧後、ユークトバニアを含む連合軍当局によって逮捕された。一部の者はクーデター軍の情報提供を条件に司法取引によって服役を免れた者がいる他、証言者安全保護法によって保護されている者もいる。 |
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+ | ==='''冷戦の終結'''=== |
ベルカ戦争後の1996年にオーシアがユークトバニア融和政策(英語版ではユークトバニア平和条約に調印)を行い、オーシアとの対立も緩和し、1999年には冷戦が終結する。2000年代には首相ニカノールによる「グラスノスチ」が行われるなど体制の刷新が図られた。そしてオーシア・ユークトバニア国交正常化の足がかりとして掲げられた「恒久的宇宙ステーション建設計画」を推進するため、両国共同でバセット宇宙基地とアークバードを建設した。 |
ベルカ戦争後の1996年にオーシアがユークトバニア融和政策(英語版ではユークトバニア平和条約に調印)を行い、オーシアとの対立も緩和し、1999年には冷戦が終結する。2000年代には首相ニカノールによる「グラスノスチ」が行われるなど体制の刷新が図られた。そしてオーシア・ユークトバニア国交正常化の足がかりとして掲げられた「恒久的宇宙ステーション建設計画」を推進するため、両国共同でバセット宇宙基地とアークバードを建設した。 |
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+ | ==='''環太平洋戦争'''=== |
2010年に灰色の男たちの暗躍によりニカノール首相は幽閉され、ユークトバニア国内では軍部が実権を握った。2010年9月23日にユークトバニアはオーシアに宣戦布告し、環太平洋戦争が勃発。当初は奇襲作戦により攻勢を強めたが、潜水空母シンファクシ撃沈など多くの作戦が失敗。逆にオーシア軍による本土上陸を許すなり、多くの土地がオーシア軍によって占領された。その後幽閉されていたニカノール首相は反政府レジスタンスによって救助され、オーレッドでハーリング大統領と共に両国間で停戦が呼びかけられ、12月31日に戦争は終結した。 |
2010年に灰色の男たちの暗躍によりニカノール首相は幽閉され、ユークトバニア国内では軍部が実権を握った。2010年9月23日にユークトバニアはオーシアに宣戦布告し、環太平洋戦争が勃発。当初は奇襲作戦により攻勢を強めたが、潜水空母シンファクシ撃沈など多くの作戦が失敗。逆にオーシア軍による本土上陸を許すなり、多くの土地がオーシア軍によって占領された。その後幽閉されていたニカノール首相は反政府レジスタンスによって救助され、オーレッドでハーリング大統領と共に両国間で停戦が呼びかけられ、12月31日に戦争は終結した。 |
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− | 翌年2011年4月にニカノールが首相に再任される。ニカノールは「ユークトバニアとオーシアの完全なる関係修復」を目指し、アークバード宣言以来となる本格的な核兵器と戦略兵器群の削減であるSTART-3(第3次戦略兵器削減条約)をオーシア連邦と締結。シンファクシ級の拡大発展形として建造された潜水航空巡洋艦「アリコーン」をスクラップとして廃棄すべくゼネラルリソース社系列のGRトレーディングに売却した。 |
+ | 翌年2011年4月にニカノールが首相に再任される。ニカノールは「ユークトバニアとオーシアの完全なる関係修復」を目指し、アークバード宣言以来となる本格的な核兵器と戦略兵器群の削減であるSTART-3(第3次戦略兵器削減条約)をオーシア連邦と締結。シンファクシ級の拡大発展形として建造された潜水航空巡洋艦「アリコーン」をスクラップとして廃棄すべくゼネラルリソース社系列のGRトレーディングに売却した。(実際にはGRトレーディングは解体せず、改修した後にエルジア王国が購入した。) |
2015年4月21日、同国の偵察衛星がエストバキア南東の沿岸付近で「巨大な機影」を撮影した。 |
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また一次産品の貿易相手国拡大や造船業の多角化によって歳入を増やしている。 |
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+ | ==='''灯台戦争'''=== |
直接は関係ないものの、エルジア寄りの姿勢を見せていた。 |
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戦争終結後は国際軌道エレベーターにいる難民に輸送機で援助物資を空挺投下するなど人道援助を行った。2020年6月30日にオーシアが主催するベルカ戦争終結25周年記念式典に参加した。 |
戦争終結後は国際軌道エレベーターにいる難民に輸送機で援助物資を空挺投下するなど人道援助を行った。2020年6月30日にオーシアが主催するベルカ戦争終結25周年記念式典に参加した。 |
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国政は共和制、連邦制を採用している。国家元首は首相が務めており、議院内閣制であると思われる。 |
国政は共和制、連邦制を採用している。国家元首は首相が務めており、議院内閣制であると思われる。 |
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政党制は不明。党としてはユークトバニア中央党が存在。 |
政党制は不明。党としてはユークトバニア中央党が存在。 |
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+ | ==='''オーシア連邦'''=== |
長年に渡って、両国間のイデオロギーの対立から冷戦状態となっていたが、ベルカ戦争を機にオーシアとの対立も緩和し、1999年に冷戦が終結する。2000年代には首相ニカノールによって更なるオーシアとの融和も進んでいった。しかし2010年に灰色の男たちの暗躍によりユークトバニア国内では軍部が実権を握った。2010年9月23日にユークトバニアはオーシアに宣戦布告し、環太平洋戦争が勃発。その後幽閉されていたニカノール首相は反政府レジスタンスによって救助され、オーレッドでハーリング大統領と共に両国間で停戦が呼びかけられ、12月31日に戦争は終結した。翌年2011年4月にニカノールが首相に再任され、「ユークトバニアとオーシアの完全なる関係修復」を目指し、アークバード宣言以来となる本格的な核兵器と戦略兵器群の削減であるSTART-3(第3次戦略兵器削減条約)をオーシア連邦と締結した。 |
長年に渡って、両国間のイデオロギーの対立から冷戦状態となっていたが、ベルカ戦争を機にオーシアとの対立も緩和し、1999年に冷戦が終結する。2000年代には首相ニカノールによって更なるオーシアとの融和も進んでいった。しかし2010年に灰色の男たちの暗躍によりユークトバニア国内では軍部が実権を握った。2010年9月23日にユークトバニアはオーシアに宣戦布告し、環太平洋戦争が勃発。その後幽閉されていたニカノール首相は反政府レジスタンスによって救助され、オーレッドでハーリング大統領と共に両国間で停戦が呼びかけられ、12月31日に戦争は終結した。翌年2011年4月にニカノールが首相に再任され、「ユークトバニアとオーシアの完全なる関係修復」を目指し、アークバード宣言以来となる本格的な核兵器と戦略兵器群の削減であるSTART-3(第3次戦略兵器削減条約)をオーシア連邦と締結した。 |
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1986年に国境地帯でチュメニ紛争が勃発した。 |
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1970年代からエストバキアへ武器を輸出していた。 |
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20世紀頃の軍事国家時代ではノースポイントはユークトバニアを仮想敵国としていた。 |
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2019年の灯台戦争では当時の首相が「エルジアは戦闘をするだけの理由がある」と述べ、エルジア寄りの姿勢を見せている。 |
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世界最大の国土面積を持つユークトバニアは、ベルーサ大陸の北東部を中心に広大な範囲を領土としている。 |
世界最大の国土面積を持つユークトバニアは、ベルーサ大陸の北東部を中心に広大な範囲を領土としている。 |
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ユークトバニアの国境は、南はベルーサ、カルガと接する。 |
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ユークトバニア軍は陸軍、海軍、空軍の他、特殊コマンド部隊が存在。また中央政府以外に、構成国も独自に軍を保有している。 |
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環太平洋戦争後、一次産品の貿易相手国拡大や造船業の多角化によって歳入を増やしている。 |
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+ | *モデルは旧ソ連とソ連に取って代わるはずだった未実現のヨーロッパ=アジア連邦(ヨーロッパ=アジア・ソヴィエト共和国連邦)がモデルと思われる。 |
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+ | *ユークトバニアの国旗はソ連国旗とロシア連邦 ニジニー・ノヴゴロド市とマガダン市の市旗がモチーフと思われる。なお国旗に描かれている鹿は日本の道路標識のシカ注意標識と同じデザイン。 |
*ユークトバニア陸軍がガスタービンエンジン搭載のT-80Uを主力戦車として運用していることから、ユークトバニアの燃料事情はモデルのソ連よりも良いと思われる。 |
*ユークトバニア陸軍がガスタービンエンジン搭載のT-80Uを主力戦車として運用していることから、ユークトバニアの燃料事情はモデルのソ連よりも良いと思われる。 |
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2021年10月31日 (日) 10:05時点における版
ユークトバニア連邦共和国(英:Union of Yuktobanian Republics / 露:Союз Юктобанийских Республик)はベルーサ大陸の北東部に位置する世界最大の領土を持つ連邦制の国家。首都はシーニグラード。[1]
名称
ユーク語(ロシア語)表記は「Союз Юктобанийских Республик」。略称はСЮР(ラテン文字転写はSYuR)。オーシア等での通称はユーク(Yuke)。[1]
歴史
初期
建国時期は不明だが、大昔の地図によると現在のユークトバニア北西部にユークと描かれていることが確認できる。
冷戦前
1970年代には少なくともエストバキア連邦との関係を構築し、武器の輸出を開始。ベルカと並んで主要な武器供給国となった。
オーシアとの冷戦と南部国境地帯の紛争
1980年代からオーシア連邦との間でイデオロギー対立による冷戦状態となる。この二つの超大国は長年の間、常に互いを「仮想敵国」と想定し、世界規模の勢力拡大と軍備拡張を競い合った。その象徴的な存在として核兵器開発競争が挙げられ、大陸間弾道弾やSDI等にまで発展した。そして同時期にオーシアが提唱したSDI等の核戦略計画に対抗するため、レオノフ提督が掲げた"アーセナルシップ構想"に基づき、シンファクシ級潜水空母の建造に着手する。
1986年には南部国境地帯のカルガ共和国との間でチュメニ紛争及び翌年の構成国のロムヌイ共和国でのヘウム政権によるクーデター鎮圧ではユークトバニア空軍を投入し、多くの犠牲を払った。
1991年9月2日のユークトバニア中央党最高大会でサマノフ首相はシンファクシ級潜水空母の完成発表のほか、オーシアによる五大湖資源公社の採算割れ隠蔽工作が発覚したことについて、ベルカ連邦の無策とオーシアの膨張・策謀主義がもたらしたものだと痛烈に批判し、このままでは周辺諸国と両国国民が害悪を被ると発言。そしてユークトバニアによる指導性を発揮することが必要と述べた。
ベルカ戦争
1995年3月25日、ベルカ軍はオーシア連邦、ウスティオ共和国、サピン王国などの周辺国へ侵攻を開始し、ベルカ戦争が勃発。開戦当初は各国の準備不足によりベルカの侵攻を許していたが、同年4月に連合軍を結成し、ユークトバニアもこれに参加した。
ベルカ戦争終結後の同年12月25日、ルーメンへの空爆から始まった「国境無き世界」のクーデターにおいては、ユークトバニア空軍所属のビクター・メトレフの手引きにより多数の空軍関係者がクーデターに参加。クーデター鎮圧後、ユークトバニアを含む連合軍当局によって逮捕された。一部の者はクーデター軍の情報提供を条件に司法取引によって服役を免れた者がいる他、証言者安全保護法によって保護されている者もいる。
冷戦の終結
ベルカ戦争後の1996年にオーシアがユークトバニア融和政策(英語版ではユークトバニア平和条約に調印)を行い、オーシアとの対立も緩和し、1999年には冷戦が終結する。2000年代には首相ニカノールによる「グラスノスチ」が行われるなど体制の刷新が図られた。そしてオーシア・ユークトバニア国交正常化の足がかりとして掲げられた「恒久的宇宙ステーション建設計画」を推進するため、両国共同でバセット宇宙基地とアークバードを建設した。
環太平洋戦争
2010年に灰色の男たちの暗躍によりニカノール首相は幽閉され、ユークトバニア国内では軍部が実権を握った。2010年9月23日にユークトバニアはオーシアに宣戦布告し、環太平洋戦争が勃発。当初は奇襲作戦により攻勢を強めたが、潜水空母シンファクシ撃沈など多くの作戦が失敗。逆にオーシア軍による本土上陸を許すなり、多くの土地がオーシア軍によって占領された。その後幽閉されていたニカノール首相は反政府レジスタンスによって救助され、オーレッドでハーリング大統領と共に両国間で停戦が呼びかけられ、12月31日に戦争は終結した。
環太平洋戦争後
翌年2011年4月にニカノールが首相に再任される。ニカノールは「ユークトバニアとオーシアの完全なる関係修復」を目指し、アークバード宣言以来となる本格的な核兵器と戦略兵器群の削減であるSTART-3(第3次戦略兵器削減条約)をオーシア連邦と締結。シンファクシ級の拡大発展形として建造された潜水航空巡洋艦「アリコーン」をスクラップとして廃棄すべくゼネラルリソース社系列のGRトレーディングに売却した。(実際にはGRトレーディングは解体せず、改修した後にエルジア王国が購入した。)
2015年4月21日、同国の偵察衛星がエストバキア南東の沿岸付近で「巨大な機影」を撮影した。
また一次産品の貿易相手国拡大や造船業の多角化によって歳入を増やしている。
灯台戦争
直接は関係ないものの、エルジア寄りの姿勢を見せていた。
灯台戦争後
戦争終結後は国際軌道エレベーターにいる難民に輸送機で援助物資を空挺投下するなど人道援助を行った。2020年6月30日にオーシアが主催するベルカ戦争終結25周年記念式典に参加した。
政治
国政は共和制、連邦制を採用している。国家元首は首相が務めており、議院内閣制であると思われる。
政党
政党制は不明。党としてはユークトバニア中央党が存在。
国際関係
オーシア連邦
長年に渡って、両国間のイデオロギーの対立から冷戦状態となっていたが、ベルカ戦争を機にオーシアとの対立も緩和し、1999年に冷戦が終結する。2000年代には首相ニカノールによって更なるオーシアとの融和も進んでいった。しかし2010年に灰色の男たちの暗躍によりユークトバニア国内では軍部が実権を握った。2010年9月23日にユークトバニアはオーシアに宣戦布告し、環太平洋戦争が勃発。その後幽閉されていたニカノール首相は反政府レジスタンスによって救助され、オーレッドでハーリング大統領と共に両国間で停戦が呼びかけられ、12月31日に戦争は終結した。翌年2011年4月にニカノールが首相に再任され、「ユークトバニアとオーシアの完全なる関係修復」を目指し、アークバード宣言以来となる本格的な核兵器と戦略兵器群の削減であるSTART-3(第3次戦略兵器削減条約)をオーシア連邦と締結した。
カルガ共和国
1986年に国境地帯でチュメニ紛争が勃発した。
エストバキア連邦
1970年代からエストバキアへ武器を輸出していた。
ノースポイント
20世紀頃の軍事国家時代ではノースポイントはユークトバニアを仮想敵国としていた。
エルジア王国
2019年の灯台戦争では当時の首相が「エルジアは戦闘をするだけの理由がある」と述べ、エルジア寄りの姿勢を見せている。
地理
世界最大の国土面積を持つユークトバニアは、ベルーサ大陸の北東部を中心に広大な範囲を領土としている。
北部・北西部・南部は山岳地帯、中央部はジラーチ砂漠が広がり、東のグルビナ地方は冬には-20℃の極寒の地、南部のドゥガー地方は密林地帯など多様な地域が存在。
国土を囲む海域にはフスクム海、セレス海、太平洋、ユージア海がある。
ユークトバニアの国境は、南はベルーサ、カルガと接する。
構成国
ユークトバニアには幾つかの構成国が存在しており、ロムヌイ共和国(Republic of Romny)もその一つである。
代表的な都市
- シーニグラード
- オクチャブルスク
- ヴァージュヌイ
- エクヴァータル市
- グニズドー
- ザカート
- ダリーナ
- ブーブヌイ
軍事
「詳しくはユークトバニア軍を参照」
周辺の列強国の中でも際立って高い軍事力を誇る。
ユークトバニア軍は陸軍、海軍、空軍の他、特殊コマンド部隊が存在。また中央政府以外に、構成国も独自に軍を保有している。
経済
環太平洋戦争後、一次産品の貿易相手国拡大や造船業の多角化によって歳入を増やしている。
トリビア
- モデルは旧ソ連とソ連に取って代わるはずだった未実現のヨーロッパ=アジア連邦(ヨーロッパ=アジア・ソヴィエト共和国連邦)がモデルと思われる。
- ユークトバニアの地名は大半はロシア語の単語である。ただし英語表記はロシア語表記をラテン文字転写したものではなく、発音を英語風に表記したものとなっている。
- ユークトバニアのユークはロシア語で「南(юг)」。ただしラテン文字転写はyug。
- ユークトバニアの国旗はソ連国旗とロシア連邦 ニジニー・ノヴゴロド市とマガダン市の市旗がモチーフと思われる。なお国旗に描かれている鹿は日本の道路標識のシカ注意標識と同じデザイン。
- ユークトバニア陸軍がガスタービンエンジン搭載のT-80Uを主力戦車として運用していることから、ユークトバニアの燃料事情はモデルのソ連よりも良いと思われる。
登場作品
ACE COMBAT 5 - THE UNSUNG WAR (初登場)
ACE COMBAT ZERO - THE BELKAN WAR (言及)
ACE COMBAT X - Skies of Deception (公式サイトの地図に記載)
ACE COMBAT 6 - 解放への戦火 (公式サイト ワールドニュースで言及)
ACE COMBAT 7 - SKIES UNKNOWN (言及)
参照
脚注
出典